学生満足度を“最大の広告”に。 ー 日本児童教育専門学校がFireworkで実現した、動画内製化とリアルな学びの発信

40年以上の歴史を持つ日本児童教育専門学校は、少子化と保育業界特有の課題に直面する中で、社会人(リカレント教育層)へのターゲティングを強化しています。

同校ではFireworkを導入し、外部業者に依存していた動画更新を自前で行える体制を構築。学生のリアルな学びや表情を動画で発信することで、学校最大の価値である「学生の満足度」を“広告”として活かす新しい広報戦略を展開しています。

今回は、事務局長の佐藤貴彦氏(以下:佐藤)に、導入の背景と効果、そして今後の展望について伺いました。

導入後サマリー

項目 内容
導入前の課題 18歳人口減少による集客難/保育分野の志望者減少/動画更新の外部依存
導入後の効果 動画更新の内製化と即時化/運用コスト削減/高校生・社会人層への認知拡大
今後の展望 学生満足度の可視化と発信強化/地域連携型教育の推進/保育業界全体への貢献

18歳人口の減少と、保育業界特有の集客課題

ーー まず、Firework導入前に感じていた課題について教えてください。

佐藤氏: 専門学校業界全体がそうですが、18歳人口の減少は年々進んでおり、学生募集は大きな課題でした。
私たちの学校は保育士養成に特化しており、40年以上の歴史を持っています。学生の多くは一都三県から通学し、在学生の中には、高校生だけでなく、子育てを終えた主婦の方、社会人、大学とのダブルスクールの方も多くいます。
つまり、若年層だけでなく社会人層の学び直し需要をしっかり捉えることが今後の鍵になると考えていました。

一方で、保育業界全体としては社会的な重要性が高まる一方で、ネガティブなニュースが目立ち、保育士志望者が減っているという現実もあります。私たち専門学校にとっては、保育という仕事の魅力を伝え、就職につなげることが大きな使命です。

「学生の満足度が最大の広告になる」

ーー 学生募集において、どのような広報の方向性を意識されていましたか?

佐藤氏:デジタル広報の面では、「学生の満足度が最大の広告になる」という考え方を軸にしています。
特に保育士のように“人と関わる職業”では、知識よりも人柄や雰囲気が大切です。「こういう学生がいる」「こういう表情で学んでいる」というリアルな姿を伝えたいのですが、従来のウェブサイトやパンフレットでは、どうしても静的で限界がありました。

また、動画の差し替えには外部業者への依頼が必要で、そのたびに費用やリードタイムが発生していました。スピード感のある発信ができず、「情報を早く更新できないこと」が広報活動全体のボトルネックになっていたんです。

Firework導入の決め手は“自由度”と“即時更新”

ーー 数ある動画ツールの中で、Fireworkを選んだ理由を教えてください。

佐藤氏: 導入の決め手は、自由度の高さと更新のしやすさでした。
Fireworkは管理画面からソースコードを出して貼り付けるだけで、ウェブサイトの好きな場所に動画を自由に埋め込めます。操作もとてもシンプルで、ドラッグ&ドロップで完結します。
これまでのように業者に依頼する必要がなくなり、動画更新を完全に内製化できました。更新スピードが劇的に向上し、「思い立ったその日に反映できる」ようになったのは大きな進化です。外注費用も不要になり、運用コストも大幅に削減できました。

教員・学生を巻き込んだ「動きのある」発信体制

ーー 動画の制作はどのように運用されているのでしょうか?

佐藤氏: 広報担当だけでなく、教員や学生にも撮影に協力してもらっています。1人が撮影を続けると構図が固定化してしまうため、なるべく多様な視点から素材を集めるようにしています。動画編集と投稿は、SNSが得意な20代のアルバイトスタッフに任せており、スピード感を大切にしています。

動画のクオリティについては議論もありましたが、最終的には「綺麗さよりもリアルさが大事」という方針にまとまりました。黒板や資料だけを映しても面白くありません。それよりも、学生の手元、先生とのやり取り、笑顔の瞬間など、現場の雰囲気や感情が伝わる映像こそが価値になります。そうした“動きのある動画”をスピード感を持って継続的に発信していくことが、何よりも重要だと考えています。

運用効率の向上と、多様な層への認知拡大

ーー 導入後、どのような変化や成果がありましたか?

佐藤氏: まず、運用効率とスピードが格段に上がりました。動画の入れ替えが簡単になり、タイムリーな発信ができるようになりました。結果的にサイトの露出が増え、高校生だけでなく社会人層へのリーチも広がっています。

また、本校では保育士資格に加えて、関東では2校しか取得できない「認定絵本士」の資格も取得可能です。昼間・夜間・オンラインなど、多様な通学スタイルも提供しています。そうした学校の強みや柔軟性を、動画を通して具体的に伝えられるようになったのは非常に大きいです。静止画や文章では伝えきれなかった“学びの熱量”を、動画なら自然に届けられます。

「地域とともに課題を解く」学びへ

ーー 今後、学校として目指す方向性を教えてください。

佐藤氏: 専門学校として最も大切なのは、卒業後の進路支援です。そのうえで私たちは、「保育業界全体を元気にする」ことを使命としています。教育の質を上げ、企業や地域と連携しながら、現場の課題を一緒に解決していくことが重要です。

たとえば、近隣の保育園から「手作りおもちゃを作る時間がない」という相談を受け、学生たちが代わりにおもちゃを制作して提供する取り組みを行いました。園の課題解決に貢献できるだけでなく、学生自身も「渡す相手の子どもを想像しながら作る」という深い学びを得ています。こうした地域連携型の実践を通じて、保育業界の離職率低下や職業定着にも貢献していきたいと考えています。

私たちが目指しているのは、「日本児童教育専門学校があってよかった」と地域から思ってもらえる学校になること。Fireworkは、その想いを形にするための重要なツールになっています。

Firework担当者のコメント

日本児童教育専門学校様は、「学生満足度の可視化」をテーマに、教育現場のリアルな魅力を動画で発信されています。外部依存から脱却し、教員や学生を巻き込んで内製化を実現させたスピード感は、他の教育機関にも示唆を与える好例です。Fireworkは今後も、教育現場の“リアルな温度”を伝えるデジタル基盤として、学校の広報活動を支援してまいります。

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