“動きのない”大学サイトを変えた一手。びわこ成蹊スポーツ大学がFireworkで挑んだ、“リアルを伝える”広報改革

10年間動的要素がなかった公式サイトを、動画で「動きのある」サイトへ。
びわこ成蹊スポーツ大学は、少子化と動画シフトという二重の変化に直面するなか、Fireworkを導入し公式サイトをリニューアルしました。
Z世代が「リアルに感じる」動画体験を通じて、大学の空気感と学びの熱量を発信しています。
今回は、同大学の企画広報課で導入を推進した高井 啓伍様(以下:高井様)と波平雪乃様(以下:波平様)に、Firework導入の背景と成果、そしてこれからの展望を伺いました。
「静止したサイトでは、大学のリアルが伝わらない」
ーー Firework導入のきっかけを教えてください。
いまの高校生は、文字よりも動画で情報を得ています。 TikTokやYouTubeで大学を知る時代に、静止画だけの公式サイトでは“見てもらう入口”にすらならない。そんな危機感がありました。
びわこ成蹊スポーツ大学は、2003年に日本初の「スポーツ」を冠した大学として開学しました。琵琶湖畔の豊かな自然に囲まれた立地を活かし、人々の人生を豊かにする可能性を有する「スポーツ」を通して、一人ひとりが成長できる大学を目指しています。
しかし、10年以上リニューアルされていなかった公式サイトは、動画どころか動的要素がほとんどなく、「動きが何一つ起こらない」状態だったといいます。
トップページがスライドで回るだけ。いま見ると“止まってる”印象が否めませんでした。
さらに、少子化と18歳人口の減少。いかに選ばれる大学になるか」が全国の大学共通の課題となるなか、びわこ成蹊スポーツ大学も学生募集の“最初の接点”であるサイト刷新が急務でした。

展示会で出会い「あ、これだと思った」
ーー Firework導入を選んだ理由は何でしょうか?
展示会でFireworkのブースを見て、“これなら自分たちで運用できる”と直感しました。
特に惹かれたのは、「見せたい場所に動画を自在に埋め込める自由度」と「運用のしやすさ」でした。
- トップページを“動画の玄関”に
サイトに訪れた瞬間から、学生の表情やキャンパスの風景が流れるように。
静的だったホームページに”動き”を取り入れ、大学の明るく生き生きとした印象を演出しました。 - 教員紹介ページに学びの紹介動画を埋め込み
YouTubeで埋もれていた学びの紹介動画を、関連ページに直接配置。
高校生が「先生や学びの雰囲気」をその場で体感できるようになりました。 - 更新スピードとコストの劇的改善
これまでは動画更新を外部業者に依頼し、1〜2日待っていましたが、Firework導入後は自分たちで即日反映が可能に。依頼コストと手間を大幅に削減できました。
動画を戦略的に配置できるって、実際にやってみると想像以上にインパクトがありますね。
コンテンツの“価値を生かす”という発想が広がりました。

「動画で空気感を伝える」。サイトに命が宿った瞬間
ーー Firework導入後、最も大きな変化は「大学の空気感」が伝わるようになったことだと波平様はいいます。
トップページで学生が動いているだけで、印象がまったく違う。 写真では伝わらなかった“熱”が伝わるようになりました。
- 視覚的な印象の刷新
動画が常時動くことで、サイトが明るくなり、“今の大学”のエネルギーをそのまま感じられるように。 - 動画コンテンツの再活用
YouTube上に点在していた動画をサイト上に再配置。
ただのアーカイブだった動画が、情報導線の中心に生まれ変わりました。 - 運用の内製化による即応性向上
外部業者に頼らず、学内で更新できる体制が整い、スピーディな広報運用が可能に。
「思い立ったらすぐ更新」できる環境が整いました。Fireworkは“動画CMS”のような感覚です。
自分たちのペースで改善しながら育てられるのが魅力ですね。
今後の展望:「SNSから大学サイトへ」一貫した動画体験へ
ーー 今後の取り組みについて教えてください。
高校生に選ばれる大学を目指したい。保護者の方にも安心してもらえる大学となりたい。 動画なら、言葉より早く“信頼感”を伝えられます。
今後は、SNSと公式サイトを動画でシームレスにつなぐことで、興味喚起から志望決定までを一本のストーリーで描く構想を描いています。
- SNS → 大学サイト → オープンキャンパスなどの学校訪問という一貫した導線を構築
- 保護者向け動画(アクセス・安全性・周辺環境など)の発信強化
- 「スポーツで成長する」人材像を軸にしたブランド設計
最終的には、地域社会に“びわこ成蹊スポーツ大学がある意味”をもっと発信していきたいです。スポーツを通じて地域の課題を解決する、そんな社会実装の拠点になれたらと思っています。







